東宝特撮ポスターめぐり⑩

東宝特撮手持ち作品のポスターをNET上で探して並べてみた。第10弾。

■地震列島
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地震列島は1980年8月30日公開作品で、1970年代の東宝特撮におけるパニック映画(『日本沈没』、『ノストラダムスの大予言』など)の路線を継承し、かつ『大地震』や『ポセイドン・アドベンチャー』などのアメリカのパニック映画に見られる男女の恋愛を加味した作品として製作された。地下鉄のトンネル崩壊と水の流入による構内水没シーンは地下鉄銀座線が舞台として使われたが、営団地下鉄(現:東京メトロ)から「耐震構造は基準を充足しており、あのような事態は起こり得ない」とクレームがついたのは有名な話。

■首都消失
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「首都消失」1987年1月17日公開、製作は関西テレビ・徳間書店・大映映画で 配給は東宝。小松左京によって書かれたシミュレーションノベル的性格の強い原作に対し、映画は家族の絆を強調した作品となっている。前半のストーリーはほぼ原作をなぞっているが、後半は原作とは異なり「雲」に閉じ込められた人々の救出を試みる設定となっており、それに尽力する人々の姿を描いている。

■ガンヘッド
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「ガンヘッド」は1989年7月22日公開、配給は東宝。本作は、「機動戦士ガンダム」などアニメによる巨大ロボットものを得意としたサンライズと、実写特撮ものにかけては長い歴史と経験を持つ東宝映画がタッグを組んだSF映画。本作の公開のころには、すでに1984年版「ゴジラ」に続くゴジラ映画の新作が製作中で、公募されたストーリーの候補の一つとして、ゴジラと巨大コンピューターと戦い、コンピュータが戦車もどきのメカになるという案があったが、「ガンヘッド」が興行面で今一歩だったことで却下となり、最終的にはもう一つの案である新しい怪獣を登場させることで落ち着き、後の「ゴジラVSビオランテ」となり、同作には「ガンヘッド」の特撮スタッフの多くがそのまま参加した。

■ミカドロイド
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「ミカドロイド」は1991年11月8日に公開され、配給は東宝。旧日本陸軍が決戦兵器として開発した不死身兵士が数十年の時を経た現代に甦るという内容で、重いテーマにふさわしくホラー映画に近い演出がされ、不死身兵士により切り裂かれる女性などスプラッタ系の映像がところどころに見られる。後にガメラ平成三部作で名をはせた樋口真嗣が特技監督として世に出た作品。


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