クリムゾン・キングの宮殿

「クリムゾン・キングの宮殿」(In The Court Of The Crimson King)は、1969年に発表されたキング・クリムゾンのファースト・アルバム。キング・クリムゾンというバンド名は、このアルバムのタイトル曲から取られたものだ。

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作詞専門のメンバーであるピート・シンフィールドの歌詞は、抽象的・神秘的・・・と魅力にあふれ、特にアルバム中「エピタフ」での、「錯乱こそ私の墓碑銘となろう」(confusion will be my epitaph)という言葉はRockの歴史に残るものと今も評価されている。

予言者達の書き付けた壁は
割れ目から崩れ落ち
殺戮の道具の上に
日の光は燦然と輝く
あらゆる人が悪夢や夢想とともに
引き裂かれていく時
栄冠など何処にもありはしない
静寂が叫び声を呑み尽くしてしまう

破滅の定めの鉄門のもと
時の進行の種子は播かれ
聡明かつ著名な偉人らの行為が
水を与てきた
掟を決める者もいないならば
知識とは死を招く友人
全人類の破滅の定めは
愚者どもの掌の上にあるようだ

錯乱こそ私の墓碑銘となろう
ひび割れ荒廃した道を私は這い進む
なんとかなるというのなら腰を下ろし笑ってもいられよう
しかし 私は明日が怖い 私は叫び続けるだろう
そうだ 私は明日を怖れ 私は叫び続けるだろう


今は、プログレッシブ・ロックというジャンルを確立した記念碑的な作品と評される場合が多いが、決してひとつのジャンルに分類されるアルバムではないと断言する。
また、今ではシンセサイザーで代用されることが多いが、ストリングスのような音色のメロトロンという楽器をこれほどまでに効果的に使ったサウンドは聴いたことがない。

■余談
この「クリムゾン・キングの宮殿」は、2006年映画「トゥモロー・ワールド」(原題:Children of Men)に使用されおり、車でバタシーパーク発電所に入るシーンに流れる。
この映画、人類は希望を失い、世界も恐慌状態におちいり、出産の能力が失われ、18年間にわたって全く子供が生まれない世界のお話・・・。


実は、この発電所はピンク・フロイドのアルバム「アニマルズ」のジャケットにある発電所で・・・
動画ラストに「空飛ぶブタのバルーン」も登場している。

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(ピンクフロイド:黄色の円内が空飛ぶブタのバルーン)

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(トゥモロー・ワールド劇中より)



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