ウルトラセブン 第43話 第四惑星の悪夢

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(ウルトラセブン第43話:劇中より)

■ストーリー
ダンとソガは防衛軍開の長距離用宇宙ロケット(スコーピオン号)でテスト飛行中に奇妙な星に誘導されてしまう。納得いかない理由で逮捕された2人は、ロボット長官から、ロボットが人間たちを支配する世界であると知る。そこでは人間を資源としているのだが、更にその資源を地球に求めている計画があることを知る・・・

■登場宇宙人
第四惑星 身長不明 体重不明

■登場ロボット
長官 身長165cm 体重160kg

■チョット一言
実相寺昭雄監督による怪獣の登場しない "名作" です。「この星も昔は人間が住んでいた。人間たちは、我らロボットを生み出してどんどん怠け者になって、何もしなくなった。そのうちロボットにとって代わられた・・・」SFの定番ともいえる設定。

冒頭から登場するソガ隊員の占星術は、ストーリー上不要と思われた方も多いかもですが、「万物がすべからく、天体の動きに影響されながら生きていて、さそり座、冥王星、火星と重なった時、死神の座といって災難が起こる」が、結果としてストーリーを膨らます効果として働いていますね。

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(ウルトラセブン第43話:劇中より)

第四惑星に誘導された後、目を覚ました二人がここは何処なんでしょうねと歩き回る中、いかにもそこに置きましたというような公衆電話が登場。無線が通じないことから、この公衆電話を使って本部に連絡しようとするのですが、第四惑星のコインを持っているハズもなくどうするのかと思ったら、受話器を手にし持つだけで「番号は廃番となりました」と告げるガイダンス・・・このシーンは大笑いです。(コイン投入口は何の為についているのか?)

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(ウルトラセブン第43話:劇中より)

劇中軍服の男が口の中で飴玉のようなものを気味の悪い音をさせて転がしたりするシーンは実相寺流(?)の不気味さがあって音の使い方が上手い・・・Good!。

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(ウルトラセブン第43話:劇中より)

長官が後頭部の「フタ」を開け中の機械を露出して見せ、秘書がそこへ油をさすシーンは、SFファンとしてゾクゾクしてしまうのですが

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(ウルトラセブン第43話:劇中より)

その後、人間である秘書(なぜロボットを使わないのだろう?)がいれたコーヒーを「ぬるい、砂糖が多い!」と激怒する・・・この長官味覚を持っているのか(笑)

それと、特筆すべきは、終わりが2回あるということ。1回目、ダンとソガは第四惑星を脱出しスコーピオン号が地球に近づき、エンディングの曲が流れ画面は黒くフェードアウトする。通常ならば無事帰還しここで終わりになります。しかしその後、防衛軍に戻り「科学万能主義の危険性」を問うシーンが追加されていて、この作品のテーマが隊員たちにより語られます。最初からの狙いであったのか、撮影終了後付け足されたものかわからないけれど、セブン全話の中で今回のみの手法です。

で、この2回目の終わり部分でアンヌ隊員が「第四惑星、ホントにあったの?眠ってる間に見た、夢か幻じゃないの」という "オチ" を口にしますが、恐らくこれは当初のシナリオにはなく、隊員たちによる「科学万能主義の危険性」を問うだけではなかったのかと思います。なぜそんなことを思うかというと、このシーンに至るまでアンヌ隊員のセリフは「今頃夢を見てるわ、きっと・・・」「遭難・・・」この二言だけで、これではアンヌ・ファンは納得しないだろうと、ファンへのサービスとして入れたのだろうと推測する訳です。(思い込みかな)

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(ウルトラセブン第43話:劇中より)


■ウルトラセブンVOL.11 第42話から第45話を収録
 第42話 ノンマルトの使者
 第43話 第四惑星の悪夢
 第44話 恐怖の超猿人
 第45話 円盤が来た

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